冬/京都

骨の髄まで、京都の底冷えした寒さがしみてくる。自分の住んでる地域との温度差になんだか今年初の風邪の予感がする。火曜日から再びスタートした大学。月曜は成人式ということで休みで、毎年僕が密かに楽しみにしてる動画「暴れる新成人!2018年版」が更新され、いつものように「こんな感じでも生きていけるんだ」と彼らに勇気を貰ったのもつかの間、必修科目が1限に設定されることの多い一回生の僕は「真冬の1限地獄」の洗礼を浴びせられることに。自分のカルマはいったいどうしてしまったのだろうか。ブッダの経験した苦行なんかより僕の方がはるかにしんどいはずだ。

 

学校が始まったとはいえ、春休みはもう間近である。大学生といえば春休みの代名詞、僕はこれが非常に楽しみだ。とにかく期間が長い。これだけでもうやっていける。暖かくなれば前回のブログで書いたようにツーリングができる。行きたいところはまず伊勢神宮。なんで伊勢神宮なのか、実は僕は神社仏閣巡りにはまってる。大学の空きコマにはどこかの神社やら寺に行っている。別に写真を撮るわけだったり、朱印帳、周辺のグルメとかが目当てではない。基本1人で別になにもしない。なんなら参拝もしない。ただなんだか日本の宗教事情にやたら気になってきて、その神社とか寺の歴史とかそんなのばかり見ては「ほへー」となっている。末木文美士の『日本仏教史』を読んでその分野に興味を持てた。新鮮だし、僕はあまりにも知らなかったんだと痛感する。末木文美士氏曰く、日常にそういった慣習があまりにも強く関わってしまったのがいい意味でも悪い意味でも理解が追いつかなかった、とされていたが本当にそうだと実感する。伊勢神宮に行きたいと思ったのはなんというか、日本人としてここに行ってないのはどうなんだろう?とか遂にそんなことまで思い始めたからである。いったいどうした僕。なにをこじらせた?自意識か?サブカルか?両方だな、多分。まぁ、とりあえずCBR250RRで行きたい。最長記録を作りたい、ってのもないわけではないが。

 

金曜日をいよいよ迎え、2日の休みを経てまた早朝1限地獄と闘うことになる。帰って寝よう、そんな風に考えながら駅へ向かう。駅のコンビニにバイト募集と書いてあるのを見て日曜面接があるのを思い出す。4年近く続けたバイト先に別れを告げ、僕は新しいバイト先を見つけた。ホームセンターの倉庫管理らしく、接客がそんなに好きじゃない僕にはもってこいであり、しかもやたら時給がいい。4年も続けた分、辞めると告げた時には「7年やってくれると思ってた」と店長に笑いながら言われた。たかが、1人のアルバイトが辞めるだけなのに事務所の人や他の部署の人から色々言葉をもらったりした。嬉しかった。

 

電車にはもう高校生がいっぱいだった。センター試験の話をしていた。そうかそんな時期か、と他人越しから時の流れを感じる。もう一年も経ったんだな、と思う。センター試験の思い出、僕の前に座っていた子を忘れない。問題が配布され試験官が「はじめ」と告げた刹那、問題用紙に向かって関節を鳴らしはじめたのだ。問題に威圧していたのだ。それだけでもかなり面白いのだが、ちゃんとオチがある。問題を半分くらい解き終えてふと、その子を見るとすごい体勢で頭をかかえていた。「あかんやんけ!」っておもわずツッコミそうになった。センター試験、現役浪人共に頑張ってください。